前回に引き続き、
今回は、『お尻を引き締める(ヒップアップ)』ことがテーマです。
お尻を突き上げてはいけない!
テレビCMなどでヒップを高く見せるために、お尻を高く突き上げているような姿勢を目にしますが、どれだけお尻を高く突き上げようとヒップは高くなりません。
高くなったように見えるだけです。
しかもそのような姿勢をとっていると腰を強く反るような姿勢になってしまいかねません。
お尻を高く引き上げようとするならば体を動かす方向は真逆です!
前回尾骨を引き下げる話をしましたが、お尻を引き締めて高くしようとするならば、前回同様に恥骨を持ち上げ、尾骨を引き下げる方向へ力を入れた方が効果的です。
(力が抜けて尾骨が下がってしまっている[姿勢①]のような方は、重心を一度後方へ戻してから行ってください。
お尻にうまく力が入るようになると、お尻の筋肉が引き締まると同時にお尻の位置が若干高くなるのが感じられるかと思います。
お腹にうまく力が入るようになると、自然とお尻にも力が入りやすくなるのです。
良い姿勢というものはカラダにとっても合理的であり、そのような姿勢はやはり美しく見えますね。
常にお尻の筋肉を使えるようにする。
では「姿勢」という観点では、上記のようなものが良いことがわかりますが、人は常にその場に止まっているわけではないですね。動きの中でも使えるようにならないと意味がありません。
日本人は1日平均で、男性8,202歩、女性7,282歩歩きます(平成9年度国民栄養調査)。
この歩くときにもうまく使えるようになることがポイントです。
ではどうすれば歩きながらお尻の筋肉が使えるようになるのか?
歩くときにヒップを使えるようになるには、もも裏からお尻にかけての部分での意識が重要です。
歩くときに少しかかとを地面に残すように歩いてみましょう。
そうすると自然と歩幅が大きくなりませんか?
そのまま歩き続けて、意識をもも裏からお尻に向けてみると力が入っている感覚がしてくるかと思います。
わかりにくい方は歩きながらその部分を触れてみると、筋肉が盛り上がってくるのがよくわかるかと思います(普段使えていない方は特に)。
さらに、もも裏からお尻の筋肉を使って歩けることの利点として、骨盤が起きやすく直立位を保ちやすいということが挙げられます。
つまりこのような意識でうまく歩けていると姿勢が良くなり、自然と背筋が伸びてくるのです!
ヒップがうまく使えるようになって、ヒップの位置が高くなると脚も長く見えますよ♪
滋賀県大津市石山のリハビリ整体院
カラダ Design Lab.
カラダデザインラボ
堤 和也