動きの質を高める
「動きの質」
という言葉を聞いてどのようなことを思い浮かべますか?
カラダ Design Lab.での取り組みは、すべてこの「動きの質を高める」ことへと繋げられるように設計・構成されています。
「動きの質を高めること」が、動きの中で生じている痛みなど様々な症状を出現させている問題点を本質的に解決へと導き、効率的かつ楽に美しい姿勢を保ったまま動けるようになり、柔軟性を高める場合にも、ただ柔らかいだけでなく「使える」柔軟性として身につき、日常生活動作をはじめ種々の競技動作など、あらゆる動作のパフォーマンスを高めることへとつながるからです。
ここではその「動きの質」と呼んでいるものが、どのようなことを指すのか、その理解を深められるようにできるだけ簡単にご説明していきますね。
例えば、『椅子から立ち上がる』という場面を考えてみましょう。
椅子から立ち上がる
このときに、身体のどの部分をどのように動かし、どこの筋肉を働かせて立ち上がれば良いでしょうか?
日常生活の中で、立ち上がるという動作はほぼ自動化され、自分自身がどのような方法で立ち上がっているのかを意識する場面は非常に少ないと思います。
しかし、この立ち上がるという動作ひとつとってみても、この動きの質いかんで膝や腰を痛める人もいれば、身体へ負担をかけることなく動ける人もいるのです。
骨盤を感じよう。
ちなみに立ち上がる動作で動きを引き出すべき部分は、股関節の上にある骨盤です。
立ち上がる瞬間に骨盤を前方へ傾けることが必要なのですが、この骨盤を傾ける際に背筋を使いすぎてはいけません(腰や背中を痛める原因になります)。脚の付け根にあり、腰椎から骨盤、股関節をまたいで付いている『腸腰筋』という筋肉を使って行う必要があるのです。すると「お尻を持ち上げよう!」としなくても、身体を前方に傾けるだけで自然とお尻が浮きます。
さらに、腸腰筋を働かせて骨盤を前方へ傾けさせることができると、その反動でお尻の筋肉(臀筋)や太もも裏の筋肉(内側ハムストリングスや内転筋)が伸張され、筋収縮しやすい状態となります。するとお尻から太もも裏の筋肉をメインに働かせながら、身体を上方へ伸び上がらせて立ち上がることができるので、太もも前の筋肉には力があまり入らなくなります。すると、膝への負担が減少し、膝の痛みなく楽にスムーズに立ち上がることができるようになるのです。
これにさらに、普段座っているときの姿勢の取り方、お尻と脚への体重の掛け方など様々な要因が加わり、より効率的な動作を作り上げています。
立ち上がるという単純な動作でもこれだけたくさんの要素を踏まえながら、効率的な動作方法の獲得を図っていくのです。
あらゆる動作を的確に分析し、必要な要素をカラダに落とし込む
これ以外にも、歩き方やしゃがみこみ方、各種様々なスポーツ動作などであっても同様に分析しながら、使うべき部分をしっかり使えるように促し、使うべきでない部分の動きは抑制しながら動作の質・効率性を高めていきます。
私たちはこのようなことを骨格の構造や、筋肉の解剖学的な配置・構造とその働き、身体各部位の重心位置などを物理学的な視点から推察・考察を深めていきます。
そして同時に、
・動いている本人が動作時にどのように感じているのか、
・どのような意識を持ちながら動きを作り上げようとしているのか、
その感覚や意識までも含めて、分析された動作と統合させながら、動きの質を高めていくためのポイントを見極めていきます。
私たちはカラダと動きの専門家です。
あなたの動きの質を分析し、あなたが目指す状態へ向けて、本当に必要なものだけをご提供していきます。
是非、あなたに本当に必要なものを見い出しにカラダ Design Lab.へお越しください。
きっと目から鱗(ウロコ)の新たな発見・気づきに出会えるはずです。