【京都マラソン出場への道①】 「痛くて走れない脚」と「つま先着地」

去る平成29年2月19日に京都マラソンが開催されました。


ちょうどその1ヶ月前にカラダ Design Lab.にお越しになられ、
大会出場、完走を目指した取り組みを実施したその経過をお伝えしたいと思います。

(かなり長文になるかと思いますので、記事を数回に分けてお届けします。)



痛くて走れる状態ではなかった両脚


もともとあった両脚の痛みが、目標としてきた京都マラソンを目前に悪化。


走行中の股関節と膝の激烈な痛みと、歩行時にも出現する痛みにより、

医師からは走ることを控えるよう宣告され、
同じような膝の痛みを何人も見てきたマラソンのコーチからも大会の棄権も考えたほうがよいとアドバイスを受けたものの、

「痛くても何としてでも走りたい!!」


という強い想いと覚悟を持って、カラダ Design Lab.の門を叩かれました。


休めば痛みは改善されてくるものの、走り始めると再発を繰り返してしまうような状況であり、
今のままの走り方ではどれだけ休養を挟んだとしても走り出したら、再発してしまうことは必至でした。



走り方にどのような問題があったのか?


ではその走り方にどのような問題があったのかを見ていきましょう。

初回にお越しいただいた時の走り方はこのような状態です。
(歩き方は参考までに)





上体は起き上がり、
前脚はつま先から着くように接地し、
重心の上下動が非常に大きく、
後方へ足が十分に引ききれない。



ざっくりと見ただけでも、
このような点が見て取れるかと思います。


さて、これらにどのような問題があるのでしょうか?

まずは、着地時の問題点から考えていきましょう。



<着地時の問題点>
①身体よりも前方でのつま先着地




重心を後方に残した状態で、つま先で踏ん張るような着地では、脚を地面に着くたびにブレーキをかけてしまいます。

まずはこの点からお伝えしていきます。


身体を後方へ残したままの状態でつま先で着地すると、
地面に着いたつま先から身体の重心に向かって床からの反力(床反力)が加わります。





この床反力と逆の方向に向かって身体の重みがのしかかる、
つまり筋肉が全く働いていない状態であればこの矢印と反対方向つまり下方へ崩れてしまうということです。

実際には筋肉が働くので崩れはしませんが、この床反力と関節との位置関係で筋肉に加わる負担が大きく変わるのです。



関節モーメントを考える



ではまずどこに関節があるのかを確認してきましょう。

この赤丸の部分です。




下から足関節・膝関節・股関節ですね。


この状態で筋肉に力が入っていなければ、
足首を支点にスネが前に倒れ、
膝を支点に太ももは後ろへ倒れ、
股関節を支点に上半身は前方へ倒れます
。(黄色の矢印のように。)


しかし、倒れませんよね。
倒れないためにこの黄色の矢印とは反対向きの力を筋肉が発揮しているのです。


つまり、
スネが前へ倒れないようにふくらはぎの筋肉が働き、
太ももが後ろに倒れないように、もも前から膝前にかけての筋肉が働き、
上半身が前に倒れないようにお尻の筋肉が働く
のです。
(これが関節モーメント。)




この何が問題かというと、

身体よりも前方でつま先で着地するという動作自体が、
身体を前方へ進める動きに対してのブレーキをかけるような筋活動となってしまう


ということです。


本来、『前方へ駆け抜ける動作』においては、
前方へ進むベクトルの力を最大限に発揮し、
後方へ進むベクトルの力、つまり前方へ進む動きにブレーキをかける力を最小限に抑えていく
ことが、
無駄な力を発揮させずに、身体の負担を最小限に抑えながら最も効率良く走るために重要となります。


しかし、この着地のタイミングでつま先で踏ん張ると、
ふくらはぎの筋肉の活動により、
スネが前方へ倒れる動きに対して、逆方向の力が生まれてしまうのです



この力がまず、

1つ目のブレーキ


になります。


このように走っていると、着地のたびにふくらはぎの筋肉は強い負荷が加わります。

(遠心性収縮といい、筋肉が収縮しながらも引き伸ばされる状況となり、この収縮様式は筋への負荷が最も大きい。)



実際にこちらの方のふくらはぎを触れてみると、
非常に硬く、押さえたときの痛みもかなり強い状況であり、

走るときも歩くときもつま先での踏ん張りが強いため、
足裏の指の付け根部分の皮膚は分厚く、硬くなっていました



この状態を改善させていくためにも、
つま先で踏ん張りすぎずに走れるようになるまでの間は、
ふくらはぎのケアをより入念に行う必要がありますよね。


次回、
【京都マラソン出場への道②】 「曲がり過ぎる膝」と「重心の大きな上下動」
では、この足首の動きから膝・股関節の動きへと視点を移しながら考察していきたいと思います。


お楽しみに♪

滋賀県大津市石山のリハビリ整体院
カラダ Design Lab.
カラダデザインラボ
堤 和也



走り方を変えて、
より速く、身体の負担少なく走れるようになりたい方
は是非ご相談くださいね。

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是非、こちらも参考にしてみてください。
【怪我をチャンスに変える! (カラダ Design Lab. for sports)】