先日お越しいただいた方のご紹介です。
今回は脚の付け根の痛みにお悩みであった、高校サッカー選手についてお伝えしますね。
滋賀県内で1位2位を争うような強豪校で活躍中の選手です。
初回にお越しになる3ヶ月ほど前にプレー中に脚を伸ばしてボールを取ろうとした際に痛みが出現。2週間ほどで消失したものの、ここ数日で再び痛みが強くなっていました。
症状としては、走る時、シュートを打つ時の脚の付け根の痛み。
チームのトレーナーにマッサージなどをしてもらっても一向に改善が見られず、何とか改善させる方法を知りたいとのことでカラダ Design Lab.にお越しになられました。
CONTENTS
シュートを打つ時、走る時に脚の付け根が痛む
詳細に痛みを確認してみると、 特にシュートを打つ時のように脚を後方へ振りかぶった姿勢から前に蹴り出す際に痛みが出現し、股関節を深く曲げようとすると似たような痛みが出現していました。
走る時にも脚は後方から前方へ振り出されます。
走る時の痛みもシュートを打つ時の痛みも原因は同一であることが考えられますね。
同じような痛みを感じている方に質問です。
股関節の硬さを自分自身で認識していますか?
股関節の前面に常に力が入った状態から抜け出せない上に、股関節が硬く曲がらない
「膝を胸に近づけようとすると痛いし、それ以上曲がらない。」
スポーツをしている方にとって股関節がうまく使えないことは、カラダをうまく使いこなせない(パフォーマンスが下がる)だけでなく、怪我(痛み)を引き起こす大きな原因となっていることがあります。
ではなぜ股関節が硬くなるのでしょうか?
股関節がうまく使えていないだけならまだしも、
股関節のケアの方法を知らない選手も多いのです。
股関節でも『お尻のストレッチ』をしたことありますか?
ん?
と首を傾(かし)げてしまった方は要注意。
お尻の筋肉が硬いと、
「お尻が痛くなる」という症状よりも
(というかお尻が硬くてお尻が痛いという人は少ないです)、
『脚の付け根が痛い』という症状が出現しやすくなるのです。
お尻のストレッチのバリエーションを写真でご紹介
この写真のすべての方法でお尻の筋肉のストレッチを行うことが可能です。
難易度の高いもの(特に左下)もありますので、状況に応じてやりやすいものから取り組んでみましょう!
お尻に伸びている感覚を感じることができればOKです。
なぜ脚の付け根が痛くなるのか?
股関節とは球状の関節です。
つまり他の関節と比べ、関節の動く方向が多様である上に動く範囲がかなり広いのです。
股関節や肩関節のように、多様な動きをする関節にはそれに見合うだけのたくさんの筋肉が周囲に存在しており、適切な関節の動きを生み出すには、それらの筋肉のバランスが適切に保たれている必要があるのです。
股関節の場合、お尻の筋肉が硬くなると大腿骨(股関節の太もも側の骨)が前方へ飛び出すような力が加わってしまいます。
そうなると股関節がうまく動いてくれないような状況が生まれるのです。
本来お尻の筋肉が柔らかいと、股関節もスムーズに曲がってくれるのですが、お尻の筋肉の硬さは股関節を曲げる制限となるだけではなく、股関節の前面に痛みを引き起こす原因となっていることが多々あるのです。
今回の脚の付け根の痛み(鼠径部痛)も股関節の硬さが一番の原因!
今回お起こし頂いた方の症状を確認していると、このように
・お尻の筋肉が非常に硬く、
・股関節を深く曲げることができず(痛みと筋の硬さによって)、
・動きの中で脚の付け根に痛みが生じている
ような状況でした。
カラダ Design Lab.での対処法をご紹介
まず股関節の前面で痛みを引き起こしている筋肉を緩め、
痛み少なく動かせる状態を作ります。
そして、お尻の筋肉も同様に緩めた上で、ストレッチを行い負担なくスムーズに動く股関節を作り出していきます。
さらに、自分自身で股関節の柔軟性を引き出していくためのセルフエクササイズの方法をお伝えし、動きの改善、パフォーマンスアップへつなげていくためのトレーニング、動きの指導を行なっていきます。
今回の選手も、 カラダ Design Lab.にお越しいただいた翌日以降は、股関節の痛みが出現することなくプレーできており、さらにセルフトレーニングにより動きやすい状態を作り上げてくれていました。
しっかりと自主トレ表も作らせていただきましたよ♪
痛みなく、しなやかに動く股関節の土台が出来上がれば、
次は動きの中で股関節が使えるためのトレーニングに取り組んでいきましょう!
カラダと姿勢・動きをデザインする。
カラダ Design Lab.
カラダデザインラボ
堤 和也
@滋賀県大津市石山
同じように脚の付け根の痛み(鼠径部痛)、シュートを打つ時、走る時の痛みでお悩みの方は是非ご相談ください。
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是非、こちらも参考にしてみてください。
→【怪我をチャンスに変える! (カラダ Design Lab. for sports)】