カラダと姿勢・動きのトータルケアスタジオ カラダ Design Lab.®︎

側弯症:整体を通して整えるべき背骨の構造

  • 2016年5月13日
  • 2019年1月12日
  • 側弯症

ここ数ヶ月、側弯症をお持ちの方に立て続けに数名お越しいただいています。

カラダ Design Lab.で様々な取り組みを実施していく中で、側弯症が主原因となって出現している症状(痛み、痺れ、ヘルニア由来の神経症状など)がどんどん改善され、同時に姿勢やカラダの動き、カラダの使い方の変化も感じていただいています。

これらの方々に共通してお話ししている内容(側弯症による症状の出現の機序や原因、そして改善へ向けた取り組みなどに対するカラダ Design Lab.での考え方)を複数回に分けて簡単にまとめていきたいと思います。

側弯症を起因とした何らかのお悩みをお持ちの方の参考になれば…と思います。




※現段階では、側弯症に起因する諸症状を改善させ、症状の再発を予防することを主な目的としています。
これらの症状を改善させるための根本へ向けた様々な取り組み(アプローチ)が、同時に側弯症そのものの増強を予防し、改善させていくことにつながっていくというスタンスです。


側弯症の背骨はどのようになっているの?

側弯症を持っていると、脊柱(背骨)に由来する様々な症状が出現しやすくなります。

本来、背骨は前後方向から見ると一直線のはずなのですが、
側弯症の方は、背骨がS字状のカーブを描きます。

正常と側弯症(イメージ)

S字状のカーブを描く時に背骨が左右に傾くだけであれば、問題は比較的単純で理解しやすいのですが、背骨の関節の構造上、左右に傾くと同時にひねりの動きも引き起こしてしまいます

側弯症の多くの方が身体が左右へ傾くだけではなく「ねじれ」も感じておられる方がほとんどかと思います。このねじれの部位やねじれの方向が、同じ側弯症の方でもそれぞれ異なっているのです。

さらに、「左右への傾き」「ひねり」に加えて、背骨を「丸める/反る」動きも加わるため、背骨に生じる動きはより複雑化します。

つまり『3次元(X軸・Y軸・Z軸上)』で『様々な部位』で『様々な方向』に背骨の傾きが生じてくるのです。
これらが側弯症により生じる症状を複雑化させ、そこから出現する症状への対処方法も一筋縄ではいかないことの大きな要因の一つです。

椎骨の3次元での動き

単純にストレッチや筋トレを実施している程度で対処し切れるものではないのです。



個別のカラダの状態に応じて対応していくことが必須となってきます。
(つづく)

次回は、
・側弯症は背骨の構造だけの問題ではない。
・痛みなどの症状はどのような部位から出現してくるのか?

ということについて検討していきます。

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カラダデザインラボ
堤 和也