先月の講座では、
『なぜ膝は痛くなるのか?ー変形性膝関節症の話ー』
というタイトルでまずは変形性膝関節症を中心とした、膝での症状発生に至るメカニズムや、変形性膝関節症を予防するために何を考え、何に取り組んでいかなくてはならないのかをお伝えしました。
そして、適切な立位姿勢・立ち上がり動作がどのようなものであるのかを知り、身体の状態を改善させるためのエクササイズを実施しました。
みなさんご存知の通り、変形性膝関節症とは膝の軟骨が磨り減り、骨が露出してしまうことで、立つ・歩くなど体重をかけた際に鋭く強い痛みが出現します。
しかし、なぜ軟骨がすり減ってしまうのでしょうか?
年齢を重ねれば誰でもすり減ってしまうものなのでしょうか?
そうではありませんね。年齢を重ねても膝の痛みがない方はたくさんおられます。
膝に負担のかかるような状態のままであれば、年齢ととともに変形性膝関節症を発症しやすくなりますが、膝に負担のかかるような状態から抜け出すことができれば、予防することが可能なものでもあるのです。
その軟骨をすり減らせてしまう原因としては、
・接触している関節の面同士がうまく噛み合っていない
・関節の一部分に負担のかけやすい身体の動かし方をしている
・膝周囲の骨折による変形、靱帯損傷によって安定性が低下している
・膝に対する過剰かつ不適切な負荷がかかっている
などが挙げられます。
これに、体重の増加や運動不足などが重なるとより軟骨をすり減らせてしまいやすくなるのです。
膝の変形を引き起こしている原因が、
・関節面の不適合(うまく噛み合っていない)
・関節への過負荷(過剰かつ不適切な負荷)
である以上、これを改善しないことには痛みは一生付きまとうことになります。
この、
関節面の不適合・関節への過負荷
は身体の使い方を変えずして、改善させることはできません。
どれだけ注射を打とうが、結局はその場しのぎに過ぎないのです。感染などの合併症も心配です。
軟骨を守るためにサプリなどを摂取していても、膝に負担をかけ過ぎていれば結局は同じです。
(身体の使い方を変えた上で、栄養状態を改善させることによって相乗効果が期待できるとは思います。)
最終的には手術しか方法がない…なんてことになってしまうかもしれませんが、できれば避けたいですよね…
(人工関節の手術によって、痛みが大きく改善される方も多くおられます。)
変形性膝関節症を予防するためにも、まずは膝の中で偏りすぎた負担を減らし、全体に万遍なく分散させてあげることが必要です。
是非、膝が心配な方はエクササイズを継続して、少しでも良い状態をキープしていただきたいですね♪
エクササイズだけでは十分な効果が感じられない…
という方は是非カラダ Design Lab.へお越しください。
各々の方の身体の状態を見極めた上で施術を行ない、適切な動作方法やエクササイズ方法の指導をさせていただきます。
リハビリ整体院
カラダ Design Lab.
カラダデザインラボ
堤 和也