先日は、和太鼓を叩く際の肘(外側上顆)の痛みでお悩みの方にお越しいただきました。
痛みが生じてから半年以上改善がみられず、太鼓も叩けない状態が続いておられた方です。
外側上顆炎のような症状であり、コリを起こしている筋を緩めて柔軟性を獲得することで多少痛みは改善するのですが、根本的な痛みの改善には至らず、痛みの出る動作を再現していただくと再び痛みが出現してしまうというような状況でした。
「動きの中で出現した痛みは、原因となった動きを改善させていかなくてはその痛みの再発は予防できない」
このような考えのもと、カラダの使い方を変えるための動作指導を日々行っていますが、今回も同様です。
なぜ太鼓を叩いて外側上顆炎を引き起こすのか?
そもそもなぜ、太鼓を叩いていて外側上顆炎を引き起こすのでしょうか?
外側上顆に付着する筋に過剰な負荷がかかっているからに他なりません。
では、
どのようにすれば負担をかけないような動きが行えるようになるのか?
今回の方では手指・手関節を優位に使用しており、肩甲帯や体幹などは叩く動作時にうまく利用できていない状況でした。
当日はバチで太鼓を叩く動作の中でその意識を「バチの先端」「肘」「肩」「肩甲骨」へと向けていただき、そのときの力の込め方の違い、痛みの出現の仕方の違いを中心に感じてもらい、それを実際の動作につなげていくためのエクササイズを実施しました。
「バチの先端で太鼓を叩く」といった言葉だけでは単純に考えてしまいそうな動作でも、いざそれを行なうにあたっての身体の使い方は奥深いものです。
ちょっとしたカラダの使い方で身体に掛かる負担は大きく変わります。
特に慢性的な痛みを抱えている方においては顕著です。
障害を引き起こす原因となっている動作を見極め、その動作を変えていく…
そんな中、お帰りの際には「痛くない動きができそうです!」とおっしゃっていただけました。
和太鼓へ無事復帰し、演奏されるときには是非聴きに行きたいですね♪
下の写真は、バチの先端で押さえるときの身体の意識を指導している状況です。
上記以上に意識は体幹や腹部、下肢まで広げていくことが可能ですが、感覚的な部分が強く、ここで文章化するのは難しいので避けます。
剣道における竹刀の動きなどにも応用できますよ♪
カラダと姿勢・動きのトータルケアスタジオ
カラダ Design Lab.
カラダデザインラボ
堤 和也
@滋賀県大津市瀬田駅前
太鼓を打つときの腕の痛みにお悩みの方、
もっとうまく太鼓を叩けるようになりたい!という方は、是非ご相談ください。
身体への負担が少なく、効率よく動けるカラダを一緒に手に入れていきましょう!
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是非、こちらも参考にしてみてください。
→【怪我をチャンスに変える! (カラダ Design Lab. for sports)】