先日、ばね指による痛みにお悩みの方がお越しになられました。
メインで解決したい症状は他にあり、おまけのような形でばね指も見させていただいたところ、
特徴的な手の状態とその使い方
が目につき、その点を改善。
するとその日からピタッと痛みが出現することなく生活できており、
さらにセルフエクササイズも継続して取り組むことで、痛みのない良い状態がキープできています。
何をしたのか?
本当に単純なことですが、なかなか気づきにくい、
けれども動きとの関連性を考えるとすぐに気づけることをお伝えします。
ばね指にお悩みの方が自分自身の力で身体を良くしていくための、一つの手がかり、解決方法の一つとなれば幸いです。
ばね指になりやすい方の指の使い方
以前の記事でもお伝えしましたが、指先に力を込めやすい方が多いです。
突き指などした覚えがないのに指の関節(特に先端の関節)が太くなっている方も多いので、このような場合、指先を使いすぎている一つのサインとして捉えてみても良いかもしれませんね。
指先を中心に使い続けていると、
どのような筋肉に負担をかけやすいのか?
ばね指や腱鞘炎を起こす筋肉は、主に長母指屈筋、長母指外転筋、浅指屈筋、深指屈筋の4つの筋肉が大部分です。
これらの筋肉は前腕から指先まで長く存在し、手の中では筋腹はなく、ほぼ腱組織のみになります。
そのため、これらの筋に強く負担をかけ続けていると腱鞘炎を引き起こしやすくなるのです。
指先ばかり使っていると、指だけではなく手首も硬くなる?
先ほど紹介した指の末端につながる筋肉は全てが前腕から手首をまたいでいます。
指先に力を込めた状態で指を使っていると、手首の動きを制限させてしまうのです。
手首が自由に動かない状態で指先を使ってしまう…
本来は、手の動きは手のひらの中だけにある筋肉(手内在筋)を優位に使うことができると、指先の動きや触れ方なども柔らかくなり指への負担も減るのですが、
ばね指になりやすい方は前腕からつながる筋肉(手外在筋)を優位に使ってしまっている方が多くなります。
手首が硬くなると指先をさらに使いすぎてしまうという悪循環
このように、様々な動作の中で手首の動きがうまく引き出されなくなってくると、段々と関節そのものの硬さも増してきます。
関節を包む膜や靭帯、そして筋肉は動きの中で伸び縮みされないと、動いていない方向への柔軟性が乏しくなるのです。
そして手首が硬くなり、動きにくくなると…
手のひらがうまくつけない
手首が硬いと、立ちあがる時などにうまく手をつくことができなくなります。
するとどのようにして手をつくようになるのか?
指先を立てて支えるしか方法がなくなってしまうのです。
(これは手首が硬くなることで、生じる症状の一つと捉えてください。)
指先の使いすぎで手首が硬くなり、さらに指先への負担が増すという悪循環に陥ります。
手首を柔らかく保とう!
今回の方がまさしくこのような状況であったので、
前腕の筋を緩めつつ、手首の関節の柔軟性を引き出していきました。
手首にはこれだけの細かな骨がたくさんあり、それぞれが関節を形成し、動きがあります。
(写真と骨の絵がうまくあっていませんが、
何となくこんなイメージ…という形で捉えてください。)
手首が硬くなるということは、これだけの骨の間にある関節もうまく動かなくなっているということです。
これらの骨の動きをしっかりと引き出し、筋肉の伸張性を高めていくことで、手首の柔軟性が生まれます。
すると…
このように手をつくことができるようになります。
手首を柔らかくする簡単ストレッチ
自分の力でこれらの骨を細かく動かそうと思うと難しいので、
手首のストレッチはしっかりと行なって日頃から柔軟性を保っておきましょう。
今回ご紹介した方は、このストレッチを
お風呂で毎日継続することで、その1回の施術以降痛みは全く出現していないようです♪
さらに!
ふきんを絞ろうとすると痛くできなかったのが、以降痛みなく行えているそうです♪
同じような状況でお悩みの方は、是非参考にしてみてくださいね。
※今回の記事では、手首の硬さがばね指に関連している可能性があることを指摘させていただきましたが、全てのばね指の方が、手首を柔らかくするだけで痛みが取れるというわけではありません。
滋賀県大津市石山のリハビリ整体院
カラダ Design Lab.
カラダデザインラボ
堤 和也
ばね指の痛みなどが自分自身の力でなかなか改善させられない場合は直接ご相談くださいね。
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