「歩き方の差」って何?
「歩き方の差」って何?
「歩く」という動作・行為は誰でも日常的に行っていますよね。
みんな同じように普通に歩いています。
しかし街ゆく人々を見渡してみると、人によって実に様々な歩き方をしていることがよくわかるかと思います。
この「差」って何なのでしょうか?
歩くなんてことは誰でもできるが故に、多くの方はその質(=差)について考えたことがないかもしれません。
しかし、その質について知り、考え、自分の身体に取り入れていくことで、歩き方はどんどん変わっていきます。
ここでは、
ウォーキングを改めて学ぶことの重要性について考えてみましょう。
歩き方の差の本質
歩き方の差を生み出す、いくつかの例を挙げて考えてみましょう。
目に見えてわかりやすいものは「カラダの硬さ」ですね。
歩くときには脚は前後に大きく開きますし、骨盤も腰椎も捻りの動きが生まれます。
その動きに合わせて肋骨が反対側に捻られるのでそれに合わせて、肩甲骨から腕が大きく振られます。
そもそものこのような動きを作り出すためのカラダの柔軟性がなければ、
その硬さに見合ったような歩き方になってしまうのは想像に難くないですね。
例えば、
股関節が固ければ、
その上に位置する骨盤の動きが小さくなり、歩幅も小さくなります。
骨盤や腰にうまく捻りの動きがなければ、
体幹の捻りも少なくなり、腕の振りも小さくなります。
次に、
「歩くときの重心のコントロールの方法」です。
これは、普段の立ち姿勢での重心コントロールの影響を大きく受けます。
例えば、
普段の立ち姿勢から足の外側に体重がかかってしまう人では、歩くとそれはより顕著に見られるようになり、
おへそや下腹部を前に突き出した姿勢を取っている方は、重心線が腰の部分でかなり後方に位置するようになります。
すると歩いていても同じような姿勢を取ってしまい反り腰を強めてしまう、
といったような感じです。
そして、
「普段からの身体の使い方の癖」です。
例えば、
・内股になりやすい(膝が内に入る)
・つま先が外を向く
・座ると腰が丸くなりやすい
・背中が丸くなりやすい
など。
これらを歩くときに修整できなければ、そのまま歩き方につながります。
このような身体づかいの差は、多くの方にありますよね。
それがそのまま、歩き方の差となるのです。
若い頃は、このような癖が多少あっても、
他の部分で補ったり、症状としても出現しにくかったりしますのでなかなか気がつきにくいですが、
普段から自分が楽だと感じている方法でばかり身体を使っていると、今の身体の癖が年々強まっていきます。
そして中高年になってくると、多くの方がその癖の強まった状態から抜け出せなくなり、
身体の様々な症状として出現したときに初めて気付くのです。
「このままではまずい!」
と。
つまり、
癖のある状態で身体が硬くなり、いつも同じパターンで重心をコントロールすることによって
身体への負担も蓄積され、さらに身体も硬くなるという悪循環の中、
動きやすい方法でしか動けないという状況に陥ってしまう
と言うことです。
はじめは小さかった差も、年々その差は広がり、いつの間にか大きな差となって現れてきます。
他人の癖はよく目に見えても、自分の癖についてはなかなか気づきにくいものです。
しかし、
歩き方というものは、細かく見ていくと人によって大きな差があり、
あなたも例外ではないかもしれないということです。
そのため、
今から美しく歩けるようになり、
身体に悩みを抱えないよう将来に備えるには
できるだけ早い段階から適切な身のこなしを身につけていく必要があるのです。
・柔軟性の差
・姿勢の差
・動きのコントロールの差
は、そのまま歩き方の差につながります。
歩き方が綺麗な方は、動きのコントロールも上手ですし、姿勢も良く、身体も柔らかいことが多いものです。
いつまでも若々しく健康的に歩ける身体を手に入れ、
楽に美しく歩く方法を身につけてみませんか?
すでに年齢を重ねている方でも、遅くはありません!
歩き方を変えていくまでに少し時間がかかるかもしれませんが、継続することでしっかりと変化は現れてきます!
諦めずに、いつまでも美しく、若々しく歩けるよう一緒に取り組んでいきましょう!!