抜釘手術後の癒着も放置しないで!

2016年4月14日 カテゴリー:癒着,足関節脱臼骨折,<手術>

足首の骨折後の手術によって金属のプレートとスクリューで骨折部を固定されていた方が、
先日、そのプレートとスクリューを取り除く手術(抜釘をされました。

現在、その後の施術をさせていただいております。

手術によって大きな問題となりやすいのが「癒着」です。

癒着は術後1〜3週間までの期間が勝負ですが、都合により今回3週間をすでに経過してしまっている段階での開始となってしまいました。




参考にしたい記事↓
キズの癒着①:手術後や組織損傷後の癒着とは?なぜこわい?
・
キズの癒着②:実際のキズを見ながら癒着を考える。
足関節脱臼骨折に対する理学療法





抜釘の手術後は、病院でのリハビリは受けられないことがほとんどです。

抜釘手術では初回の手術ほど術創部(手術の傷口)や周辺の軟部組織への負担(侵襲)は少ないものの、同じようにスクリューなどを入れている骨の部分まで切開する必要があるので、傷口の癒着については初回の手術と同様にケアをしていかないと、手術の傷そのものによる後遺症で悩まされてしまうこともありますので注意が必要です。

「抜くだけの手術だから大丈夫!」と安易に考えていると、抜釘の手術前よりも動きにくくなっていることが多々あるのです。

(骨折の状態や手術方法などによる個人差も大きいので誰しもに必ず当てはまるものではありません。そういうケースもあるということを知っておいていただけると幸いです。)


今回の方の場合、施術前の状態では、以下の写真のように正座をしようとすると足首前の硬さが強く大きく浮いてしまっているのがわかります。左のお尻にはほとんど体重をかけられていませんよね。

施術前正座

これ以外にも、足首や足の指が思うように動かない、足が重い、歩きづらい、靴が履きにくいなど様々な症状をお抱えになった状態でお越しになられました。

外から見える傷口そのものの癒着だけが上記のような症状の原因となっているだけではなく、癒着は深層の筋・骨まで続いており、さらに傷口より先の皮膚も硬く動きにくくなり、足の指も十分に曲げらなくなってしまっておられました。





足首のように骨と筋肉、皮膚が近い場所で生じる癒着は、ダイレクトに関節の動きを阻害します。筋肉と周辺組織との癒着は筋肉の機能をも低下させてしまいます。
すると関節の動きにくさだけではなく、力もうまく発揮できなくなり、日常生活の様々な場面で障害が出てきやすいのです。


今回の方に対するアプローチの内容としては、
術創部周辺の癒着を剥離するだけにとどまらず、
・足趾関節包・皮膚の柔軟性改善へ向けたアプローチ
・足趾伸筋腱周辺の軟部組織のリリース
・足部関節(足根骨も含め)のモビライゼーション
・足底の筋・中様筋・骨間筋などのリラクゼーション
・足趾・足関節ストレッチ(皮膚・関節包・筋)
・足部・下腿筋調整
など状態に応じて様々なアプローチを組み立て実施しています。

足関節癒着・施術前後

すると、最初は行えなかった正座も施術後には痛みなくスムーズに行えるようになり、左のお尻へもしっかりと体重が載せられるようになります


ただしここで気をつけておきたいのが、一度の取り組みで改善しても再び元に戻ってしまいやすい瘢痕化した癒着組織です。

癒着して間もない組織は、比較的容易に癒着を剥がすことが可能ですが、
癒着した組織がそのままの状態で時間が経過してしまうと、瘢痕化し周辺組織と強固に結合してしまいます。

すると、その後の改善へ向けた取り組みにも時間がかかってしまいますので、出来る限り早めの対応が重要となるのです。



カラダ Design Lab.では、上記のように傷の癒着による症状にお悩みの方への施術、セルフエクササイズの指導なども実施させていただいております。

癒着が原因と思われる症状にお悩みの方は是非お越しください。
相談のみでも構いません。まず身体の現状を知ることから始めましょう!

滋賀県大津市石山のリハビリ整体院
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カラダデザインラボ
堤 和也