今月の講座は「バランスをとる」ことがテーマでした。
バランスとは、日常生活においては「釣り合い、均衡、調和」といった意味で使いますが、
カラダの動きに関して考えてみると、
「重力の存在する地球という環境において、姿勢を崩さないように維持するために働く
様々な身体の反応を総称したもの。」
と表現することができるかと思います。
バランスがどのような要素からなるのか、若年者と高齢者でのバランスの取り方の違いや加齢による変化などをお伝えした上で、
バランスの様々な要素の中から、エクササイズによって変えていける部分をピックアップして、主に静的な(立ち止まった状態での)バランスの改善へ向けた様々な運動に取り組みました。
ご高齢の方では、つま先での踏ん張りがうまく行えない方が多く、特に膝を悪くしているような方ではそれが顕著に現れる印象があります。
今回のエクササイズではつま先をうまく使えるようになることがサブテーマの一つではあったのですが、すでにそれが出来ている方に対しては、逆につま先での荷重(前足部荷重)を強めてしまうことが一つの反省点でした。
ないものを獲得させるためには、積極的なトレーニングが必要ですが、すでにあるものをさらに高めていくためにはトレーニング以上に全身の動きを調整・調和させていくことが大切です。
グループでエクササイズを行う性質上、それぞれのカラダの状態に差があるのでエクササイズの効果も人によって差があるところが難しいところです。
参加されているあらゆる方に対してより良い全身状態を作り上げていけるようなエクササイズを組み立て、指導できるようになることが今後の課題となりそうです。
リハビリ整体院
カラダ Design Lab.
カラダデザインラボ
堤 和也