麻痺を改善させようと思うとどうしても、「動かない、動きにくい『関節』」にばかり目がいってしまいがちですが、人体の構造的に一つの関節だけを独立させて動かすという機能は少なく、あらゆる動きに多くの関節の動きが連動しています。
脳卒中で問題となるのは『関節』ではなく『筋』機能。
筋肉を的確に働かせるために、
全体的な動きの連動性を高めた上で、目的とする動きを引き出していくことが重要なポイント。
この連動性がうまくいかないと「努力性」の動きとなりやすく、
そのような動きは『痙性』を引き起こしやすくなるのです。
今回、麻痺した足で車のアクセルとブレーキの調整と踏み替えをスムーズに行えるようになりたいという希望のもと上記の動画のようなリハビリを実施。
爪先を持ち上げる動き(背屈)を足首だけなく、
脚全体から必要な筋収縮を引き出すために、100均ボールと滑り止めマットを利用しています。
このときのコツは、
①かかとを地面に押し付けながら、
②かかとを転がすように引き付けること、
③内腿を締めながら行うこと。
難易度を調整しつつ、運動のバリエーションを増やすためにベッドの高さを変えながら実施しました。
麻痺で動かなくなった状態から動きを引き出すために、
闇雲に動くのではなく、様々な動きのコツを効率よく身に付けていくことが非常に重要ですよ。
カラダ Design Lab.では、
あなたにとって今、最も必要な運動機能を、
最適な方法で、効率良く手に入れる方法をご提案します。
運動麻痺の改善を図っていきたい方は是非一度ご相談ください。
カラダと姿勢・動きをデザインする。
カラダ Design Lab.
カラダデザインラボ
堤 和也
@滋賀県大津市瀬田駅前