新体操で演技の一つとしても用いられる
『T字バランス』。
このT字バランスを、バレエ、新体操の演技でも求められることの非常に多い
『片脚立ちでバランスを取る能力』を高めるためのトレーニング
として用いることをお勧めしています。
T字バランスには、
①支え脚の使い方(特に股関節)
②重心位置のコントロール
(重心感知、足圧中心感知、足部支持機能など)
③股関節を動きの支点とした上で、挙上脚、上半身を自由に操る能力
これらを高める要素がたくさん含まれています。
このT字バランスを表現の形としてのポーズの完成形を初めから作りにかかる前に、
つまり、片脚立ちで脚を上げた状態で頭や胸を起こしたり、両手を拡げたりする前に、
まずは支え脚の股関節を支点として、全身を一直線に保ったままの動き
をトレーニングとして実施してみてください。
この状態でうまくバランスが取れるようになれば、
上半身や手・腕、脚に意識を向け、先生に教わるようなポジションに持っていくと良いかと思います。
いきなり見た目の完成形ばかりを作ろうとすると、
土台として必要な要素が不十分なままで見た目の形だけを追いかけてしまうことになってしまいかねないので注意してくださいね。
T字バランス以外にも、
・アラベスク
・バックル
・パンシェ
などの支え脚はまずT字バランスの支え脚が出来上がっていてこそ成り立つものです。
是非そのようなイメージで取り組んでみてくださいね。
カラダと姿勢・動きをデザインする。
カラダ Design Lab.
カラダデザインラボ
堤 和也
@滋賀県大津市石山