カラダと姿勢・動きのトータルケアスタジオ カラダ Design Lab.®︎

2.『柔軟性』はなぜ大事?〜「のばす」と「ゆるめる」〜  @大津市大石

今日は上記タイトルで「柔軟性」についてお話しさせていただきました。

講座2

柔軟性を高めていく上で、標的となるのは主に筋肉ですよね。

柔軟性を高めていくために筋肉に対してどのようにアプローチしていけば良いのかを、筋肉を「伸ばす」ということと「緩める」ということの2つの方向性について考え、目的とする部位にどのような感覚・意識を持って取り組む必要があるのかを実際に身体を動かしながら感じていただきました。

「筋肉を伸ばすこと」とはもちろんストレッチになるわけですが、ストレッチは大きく静的ストレッチと動的ストレッチに分けられます。
しかし、同じ筋肉を伸ばすストレッチでも筋や神経系に与える影響は大きく異なるため、ただ単に「ストレッチをしましょう」とだけ指導するのでは、その方法と実施するタイミングによっては効果が半減するどころか、逆効果になってしまうこともあるので注意が必要ですね。

また、

『 「ゆらす」と「ゆれる」、「ゆれる」と「ゆるむ」 』

とは高岡英夫氏の言葉ですが、身体を「ゆらす」と筋肉は「ゆれる」、筋肉がゆれるとその筋肉が「ゆるみ」ます
筋肉に無駄な力が入った状態、すなわち「コリ」をなくすには、身体を揺らして、筋肉をゆるめた状態を作っていくための取り組みも効果的です。

この「ゆる」んだ状態とストレッチした後での筋の状態と神経系の違いなどについて考察を深めてみるとまたもう一つ面白そうです。

このように、柔軟性を高めたい場合に可能なアプローチはその他いくつかあるわけですが、ただ単にそれぞれを行うだけではなく、どのタイミングで行うとよいのか、そのときに最も効果的な方法はどれか、逆にやってはいけない方法はどれか、もしくはこれらをどのように配列して実施するとより効果が現れやすいのか、を考えなくてはなりません。

それぞれを組み合わせて、如何に適切なタイミングで、適切な方法で、適切な順序で行うかを考え指導できるかが、臨床現場で必要な応用力になっていくのです。

少なくとも、「今から全力で走る!」という直前に、入念に静的ストレッチを行うのはやめておきましょうね。


 

アンケート結果
・大変良かった:23人 良かった:3人 普通:0人 あまり良くなかった:0人
・わかりやすかった:15人 ちょっと難しかった:1人 ちょうどいい:0人 わかりにくかった:0人

参加者の感想(一部抜粋)
・自分の身体の硬さを再認識しました。いつも身体を考えて動かすようにしたいと思います。引き続きご指導を仰ぎたいと思います。
・梨状筋のお話とても参考になりました。
・各筋肉の伸ばし方、ゆるめ方がよく解明されて良かったです。次回も楽しみにしています。ありがとうございました。
・足のクロスのストレッチは難しかったが楽しかったです。家でも暇を見つけて少しでもやってみたいと思います。
・前回よりも元気になれたような気がします。ありがとうございました。
・身体が軽くなりました。ありがとうございました。毎日、軽くストレッチを行いたいと思います。
・とても丁寧でわかりやすく、良かったです。
・元々身体が硬いのに、年齢とともに更に硬くなってきていたので、今回のストレッチの身体のゆるめかたというのが参考になりました。


 

リハビリ整体院
カラダ Design Lab.
カラダデザインラボ
堤 和也