「できない…」を「できる!」に変える必須プロセス

2020年11月19日 カテゴリー:"スポーツ","子どもの発育",脳卒中片麻痺 記事執筆者:堤 和也



こんにちは。

デキナイヲデキルマンを極めたい堤和也です。

「カラダ Design Lab.と同じようなことをやっているところは他にないの?」




今日は、カラダ Design Lab.がどのような考えのもと「できない」を「できる」に変えていくのか、その基礎の基礎の基礎の…部分をお伝えしたいと思います。

スポーツのパフォーマンスアップに向けたトレーニングも、
ある特定の技能を習得するのも、
日常生活レベルの動きの質を高めるのも、
麻痺や怪我の後遺症に対するリハビリテーションも、

すべてに共通するお話です。



「できない」から「できる」にどのように変わっていくのか


まず、「できない」から「できる」にどのように変わっていくのかを時系列で見てみましょう。

以前、SNSで見かけた図を参考に新しく作り直してみました。
(よくできた図だなと思ったので、クライアントへの説明の際によく利用しています。)





「朝起きたら、できなかったことが急にできるようになっていた!」


などという夢のようなことはまず起こらないと考えましょう。
(新しい考えが思いつく、ひらめくなんてことはありうるかもしれませんね。)

基本的に、図のように徐々に、徐々に、できないからできるに移行していきます。


ただし、やみくもに練習していても非常に効率が悪く、

どれだけ練習しても成果が出ず、できないの域から抜け出せない状態が続いたり、
できるようになったとしても、それ以上にできないことも多かったり、
できるようになったとしても、まだまだ質が低かったり、

なんてことも起こり得ます。



「努力は報われる」とよく言いますが、報われるのは努力のベクトル(方向性)が目的へ向けて正しい方向を向いていた時だけです。
ベクトルが真逆を向いていれば、「できる」から逆に遠ざかり、真横を向いていれば一向にたどり着くことがありません。


まず、ベクトルを正しい方向へ向けるためにも、目的とするものが何なのかを正確に見定めましょう。



彼を知り己を知れば百戦殆(あや)ふからず。



”彼を知り己を知れば百戦殆ふからず。
彼を知らずして己を知れば一勝一負す。
彼を知らず己を知らざれば戦ふ毎に必ず殆ふし。”

孫子の言葉です。深いですね。
この言葉と一緒に思考を深めていきましょう。


できるという状態がどのような要素から成り立っているのかを考えてみます。
(ここでは記号で表しています。)




<彼を知る。>


次に、その要素のうち、何ができて何ができていないのかをチェックしてみましょう。




<己を知る。>


よく見ると◯と×(できる と できない)で重複する要素がありますね。

この重複している部分は、「できない」の中でも「できる」ようになりやすい部分です。
まずこの部分を変えていくと結果が出やすく、少し「できる」側に近づきやすくなります。



(「◯ひとつやったら得意やのに、◎になったらあかんな〜
  △系はからっきしダメやな〜
  ♪ってなによ?」 みたいな感じです。)

残りの×については、それぞれの要素をしっかりと身につけていく必要があります。

ここは苦手の中でもさらに苦手な部分が潜んでいたりするので、
改善、習得するのにも時間がかかることが多いですが、

彼を知り、己を知った今、「百戦殆ふからず」の状態になれるので、
しっかりと手順を踏んで準備すれば、恐れるものはなくなります。


但し、この<彼を知り>、<己を知る>のが非常に難しい部分であり、

特に体に関する部分は、自分のことであったとしても、様々な専門的知識がないとなかなか知ることができません。この部分をしっかりと見極め、お伝えするのが、カラダ Design Lab.の第一番目の役割です。

この点は、くどいぐらいに何度もお伝えします。
やるべきことだけを知っても、その理由・目的を理解しないと、いつの間にかやる意義がわからなくなってしまい、そのうちやらなくなるからです。
ご来店くださったら、毎回、今どういう状況で、今どういう地点に立っているのかを懇々(こんこん)と説明します。


ここからが本当の努力



さて、やるべきことが見えてきたら、今度はその方法です。

カラダ Design Lab.でお伝えするのはほぼすべて「運動」もしくは「身体のケア」に関わるものですね。

やるべき運動に関しても、上記の図のようにどのような要素が含まれていて、それをやることによってどのように変化する可能性があるのかをお伝えします。
(これを『運動処方』と言います。)

そして一緒に運動に取り組みながら、実施時の注意点をお伝えしたり、動きの癖なんかを修正したり、想定と異なる部分が見つかった場合には軌道修正を図ることもあります。





ここまでこれれば、自分でも取り組めるようになるので、

あとはやるだけ!


です。


そして、◯が増えるごとにできるに近づき、同時に質も高まっていくのです。






カラダ Design Lab.では、クライアントごとに毎回この流れを繰り返します。

(理屈っぽい、理論的な話が苦手な人は、結果を出してからその理由をお伝えしますのでご安心ください。)


「できない」を「できる」に変えたい方はいつでもご連絡くださいね。
今日はそのための必須プロセスに関するお話でした。


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@滋賀県大津市瀬田駅前