カラダと姿勢・動きのトータルケアスタジオ カラダ Design Lab.®︎

筋トレで腰痛が改善されるという幻想

  • 2016年9月21日
  • 2019年1月20日
  • 腰痛

【前回までの記事】
治るんじゃない?その腰痛。
:①〜手術が必要となる前に、健やかな腰をあなたにも。〜
:②腰に生じる疾患と力学的負荷の理解Ⅰ
:③腰に生じる疾患と力学的負荷の理解Ⅱ
:④「姿勢」と「腰に加わる力学的負荷」
の続きです。

治るんじゃない?その腰痛。手術するまで放っておくの?

今回は具体的に、
腰痛を改善させていく上でどのような取り組みによって、どのような状態を作り上げていく必要があるのか?
を一緒に考えてみましょう!


CONTENTS


腰の痛みを解消させるには、
股関節、骨盤、腰椎の柔軟性が最低限必要!

このブログをご覧になられている皆さんはこのように腰と骨盤が柔軟に動きますか?

 腰椎と仙骨の動き

この図では腰椎と仙骨(骨盤につながる骨)しか示していませんが、これに加えて股関節の柔軟性が必要です。

さらに、この動きの柔軟性を引き出した上で、
腰椎を分けて動かせるようになると座っている姿勢、立っている姿勢でも腰にかける負担をその時々に応じて非常に繊細な動きで分散させることができるようになります。

いくら筋トレをしようが、負担は減らない!

〜筋トレで良くなるという幻想〜

ここまでお伝えしてきて、「筋トレ」という言葉は一切出てきませんでしたね。

そう、病院で「腹筋と背筋を鍛えて腰を強くしておいてくださいね〜。」と言われて、
ただ腹筋と背筋を鍛えたとしても腰への負担を減らすことができなければ意味がないのです!

かといって、トレーニングが全く不要かと言われるとそうではありません。

使えていない筋肉はしっかりと使えるような状態を作り上げていく必要があるのです!

つまり、筋トレをすれば普段からその筋肉が使えるようになるわけではなく、
普段から自然とその筋肉を使えるような身体づかい・姿勢・動きをトレーニングを通して身につけていく必要があるということです!

そのために重要な筋肉としてあげられるのが、
大腰筋や腹横筋、骨盤底筋、横隔膜、多裂筋などにあたります。

腹圧を高める筋と腹横筋

これらの筋肉が、
・腹圧を高めたり、
・姿勢を良くしたり、
・骨盤や股関節の動きをコントロールしたり、

することによって腰を守る
のです。

病気の状態はわかっても、その大元の原因までは
お医者様にはなかなか見えない

では、病院に行って、診察を受けたとします。
多くの場合レントゲンを撮影しますね。
状態によっては、CTやMRIを撮影する場合もあります。

よく見てください。
レントゲンに映るのは身体のほんの一部です。

局所的な病態はこれで大体わかります。
CTやMRIを撮影すればさらに細かなところまでわかります。

ではあなたの身体の全身の状態は見ていただけましたか?

その病態とあなたの身体全身とのつながりを教えていただけたでしょうか?
(リハビリテーション科でセラピストに見てもらえると、細かく教えてもらえるかもしれませんね。)

セラピストがいない場合、リハビリの適応にならない場合は、なかなかそこまで見てもらえない場合がほとんどです…
見てもらえても時間が短かったり…

そこでカラダ Design Lab.の出番です。

さて次回でおそらくこのシリーズ最終回となります。

次回は、
・手術をすることによって身体にどのような変化が起こるのか?
・手術の限界性と、手術を生かすも殺すも
全ては「姿勢」と「身体の使い方」次第であること

についてお伝えしていきたいと思います。

お楽しみに☆

滋賀県大津市石山のリハビリ整体院
カラダ Design Lab.
カラダデザインラボ
堤 和也

腰痛にお悩みの方、手術を回避したい方は是非、カラダ Design Lab.へご相談ください!

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