介護職の方に対する「腰痛予防対策講座」:①腰痛を引き起こしてしまう環境的・身体的背景について @大津市大石

2016年6月17日 カテゴリー:腰痛,講座

先月から大津市大石にある社会福祉施設で、職員の方を対象に「腰痛予防対策講座」を実施させていただいております。


腰痛予防対策講座

腰痛を抱えたままで介護の仕事をされている方は非常に多いですよね。

介護の仕事に携わるようになって初めて、腰を痛めてしまう方も非常に多いのが現実です。





社会福祉施設における労災は、過去6年で1.5倍に増加しているそうです。

社会福祉施設における労働災害発生状況の推移

その3割が「動作の反動・無理な動作」を原因としています。
そして、腰痛の発生件数は10年前と比較し2.4倍に増加しています。

労働災害による腰痛の発生状況(H26・社会福祉施設)

(どちらも厚労省「社会福祉施設の安全管理マニュアル」より引用)


腰痛を発症して動けないような状況になってしまうと、仕事を休まざるをえない上、痛みが酷くて復帰できないとなると仕事自体を続けられないという現実にも立たされる場合もあるのです。



ではそのような方々が皆、介護技術が低いから腰を痛めてしまうのか?
というとそういう問題だけでもなさそうです。



少し検索してみるだけでも介護技術のセミナーなどは多数行われていますよね。

多くの知識や技術を学んでいるにもかかわらず腰痛を発症してしまう方が後を絶たないのです。



つまり「自分一人の力で動けない方の介助をする」というのは、それだけカラダへの負担が非常に大きいのです。これは介護職の方に限らず、看護師、リハビリ職の方などにも当てはまりますね。これらの職業の方の腰痛持ちも多いのです。



介護技術以外に何が問題なのか?


では何が問題なのでしょうか?




技術としての介助方法や、介助を楽に行えるようにするための介護用品などはどんどん進化しており、様々なツールも開発されています。
これらをうまく使いこなせるようになると、カラダへの負担は非常に少なくなります。



「知らない/使ったことがない」方に対して、「知っている/使っている」方とのカラダへの負担の差は歴然ですね。






しかし、どれだけ機器や技術を導入しようと、それをゆっくりと使えるだけの時間的余裕がないと、多少無理をしてでも手っ取り早く介助できる方法を取ってしまいがちなのです。

(病院に勤めている看護師さんからもそのような話をよく聞きます。)




時間的制約があると、どうしてもカラダに負担をかけるような介助方法を取ってしまう…



それを介護技術で補ってカラダへ負担の少ない方法がうまくとれれば良いのですが、
そもそもその介護技術がしっかりと使いこなせているのかどうか?



その点に目を向けてみる必要があるのです。





介護技術というのは、あくまでも技術・方法の一つであって、その技術をうまく使いこなせるかどうかは人それぞれなのです。

学べば皆同じように行えるのか?というとそういうわけではありませんね。

頭で「わかっている」「知っている」だけでは、なかなかカラダはその通りに動いてくれません。




技術をうまく使いこなせるか否か、その本質的な部分に「カラダそのものの状態」が非常に大きく影響しているのです。


介護職の方に対する「腰痛予防対策講座」② へ続きます。

滋賀県大津市石山のリハビリ整体院
カラダ Design Lab.
カラダデザインラボ
堤 和也