「軸」を作るということ

「軸」と聞いて、どのような軸を皆さんは思い浮かべるでしょうか?

軸
軸とは、あるものの中心となる要、基準となる直線、回転の中心などを言い、様々なところ、分野で使われていますね。


ここではもちろん「カラダ」や「姿勢」、「動き」の軸について考えてみたいと思います。




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「カラダ」「姿勢」「動き」の軸


ご自身のカラダの中に軸を感じたことはありますか?

バレエやシンクロナイズドスイミング、フィギュアスケート、体操など見た目の美しさも非常に重要となるスポーツでは特に意識されているのではないかと思います。

しかしこの「軸」が必要なのは上記のような方々だけではありません。その他あらゆるスポーツにおけるパフォーマンスや、スポーツを行わない一般の方でもカラダをうまく使いこなし腰などを守っていく上で非常に重要となるのです。

道具や機械の発達に伴い、カラダをうまく使いこなさなくても日常生活が問題なく行える現代では忘れ去られやすい意識です。カラダを壊しやすくなっている原因の一つとも考えられます。


身体の中にある軸とは?


ここでお話しする「軸」とは、「身体の中心を突き抜けていく一本の線の意識」と考えてください。
直立姿勢であれば、両足の真ん中から頭のてっぺんに向けて身体の中を突き抜けていく一本の線です。しかし、これが座った姿勢となるとお尻から始まり頭のてっぺんを突き抜けるものに変わりますが、片脚立ちをすれば直立姿勢では両足の間にあったものが、今度はその軸は支持脚の中に入り込む一本の線となります。

このように一言「軸」といっても軸が始まる位置は姿勢により様々であり、通る位置・部位も変わる可変的なものなのです。

では「軸」が出来上がると、体の中に1本の硬い棒のようなものが出来上がるのかというとそういうものでもありません。軸上にある関節や筋肉を固めて、硬めて、堅めて作る軸とは、骨を積み木のように積み重ねてその継ぎ目をテープでガチガチに固定して作るようなものです。


理想的な軸のイメージとは?


理想的な軸とは、上下にピンピンに張った糸のようなものを想像していただけると良いかと思います。
下方へは大地に根ざすように、上方へは大空へ突き抜けていくような感覚です。

弦を弾(はじ)くと、たわんで、また元に戻るように、本来、軸とはしなやかさのあるものです。積み木のように積み上げられてはいますが、その積み木の中心には糸が通っており、ズレて崩れそうになることはあっても完全には崩れない。むしろ状況に応じて再形成されるようなイメージがあります。この糸のような働きをしているのも軸だと考えています。
このように考えていくと軸は必ずしも一直線ではないことも見えてきます。
そのような軸を常に身体の中、意識の中に作り上げることがパフォーマンスアップに向けた第一歩に他なりません。


軸がうまく作れるようになると、「骨で立つ」すなわち、筋肉に無駄な力を入れずに楽に立てるようになるのです。
そうすると見た目にもスラッと美しい立ち方になります。


逆に軸が崩れているとどうなるのか?


軸・積み木

前後左右に不規則に積み上げられた積み木を上から強く押さえると、はみ出した積み木が外へ弾き出されるように、力が軸上にうまく伝わらず外へ逃げてしまうということになります。それがヒトの身体であれば、それを引き戻すためにさらに別の筋力が必要となるだけでなく、関節や靭帯に大きな負荷をかけることにつながるのです。そのような動きを続けていると必然的に怪我も増えることになることは想像に難くありませんよね。


ここまでお読みいただいて、「軸」というものに対するイメージは少しは湧いてきたでしょうか?

「軸」という身体意識なしに、パフォーマンスの改善はなかなか望めません。
しかし、「軸」という身体意識だけでもパフォーマンスアップには繋がりにくいのが現実です。


軸を作り上げていくためには、単に軸の意識を持つだけではなく、カラダの使い方も同時に変えていく必要があります全身がゆるゆるに緩んでいることが大前提であり、その状態から各個人のカラダの状態に応じて取り組むべき内容は多様です。

軸が崩れる原因は人それぞれであり、自分の身体のクセに慣れ親しんでいればいるほどに自分一人の力では捉えることの難しいものです。

カラダ Design Lab.では、身体を詳細に評価していき、動作の中で軸を崩している原因を捉え、皆様の身体に応じて最も最適な方法でしっかりと軸を創り上げていきます。

身体に一本の軸が通ると、人生、生き方においても一本の軸が通るようになるかもしれませんね。

リハビリ整体院
カラダ Design Lab.
カラダデザインラボ
堤 和也