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半月板損傷後に残存する痛みは、本当に半月板由来の痛みなのか?

先日、半月板損傷後2ヶ月の安静期間を経てスポーツへの復帰を目指すサッカープレイヤーがお越しくださりました。
(長期的には手術も検討中。)

『円板状半月』という先天的な問題(半月板損傷を引き起こすリスクが非常に高くなる)に加え、
競技中、他のプレイヤーとの接触による『外側半月板損傷』の受傷。

画像所見で見える明らかな損傷と痛みの出現する部位が近いと、どうしてもこの損傷と痛みとをつなげて考えてしまいがちですが、
本当に一致するものなのかどうかはしっかりと鑑別する必要があります。

半月板損傷の場合、
基本的には、大腿骨顆と脛骨顆との間の『圧縮ストレス』と同時に生じる『剪断力』により生じ、
このときに脛骨が捻れていれば『捻転ストレス』も加わります。

外側半月板損傷であれば、『外反ストレス』と同時に上記の負荷が、
内側半月板損傷であれば、『内反ストレス』と同時に上記の負荷がかかって損傷に至っています。

※内反:足関節と股関節を結ぶラインよりも【外側に膝が出る】状態
 外反:足関節と股関節を結ぶラインよりも【内側に膝が入る】状態

画像所見上、明らかなのは半月板損傷ですが、これらの物理的負荷によって半月板以外にも損傷が加わっている可能性があるのです。

今回の場合、痛み(特に圧痛)は明らかに
『膝蓋下脂肪体』
『腓腹筋外側頭』

にありました。

これらは、ちょうど運動時に痛みが出現する部位とも一致。

これから先、様々な取り組みを進めていく中でよりこれらの圧痛と運動時の痛みの関係性が明らかとなるかと思いますが、このように画像所見だけでは見えない受傷時の物理的負荷と組織損傷の視点を持っているか否かで、取り組むべき内容が異なってきます。

医師につけられた診断名が痛みのすべての原因ではありません。

(※もちろん一致する場合も多々あります。)

画像所見上の明らかな損傷が痛みのすべての原因ではありません。

(※もちろん一致する場合も多々あります。)

受傷時にどのようなストレスが加わり、画像所見上見える損傷以外にも、どのような損傷が混在している可能性があるのかを視野に入れて考えましょう。
そして現在出現している痛みが、どの組織にどのようなストレスが加わって発生しているものなのかをしっかりと見極めましょうね。

またこれらの症状と動作(動きの癖)との関連性を考える必要もあります。

パッと見ただけではなかなかわかりにくい『動き』の問題も、一緒に見出しながら解決へ向けて取り組んでいきましょう!

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堤 和也

@滋賀県大津市瀬田駅前