先日、カラダ Design Lab.にお越しいただいているママさんと、育児中に痛めやすい骨盤や腰が、お子様と接する中での動作、その際の身体の使い方にどのように関わりがあるのかについて少しお話しさせていただきました。
そのことをここにまとめておきます。
育児をされているママ、パパの参考になれば…と思います。
現代においては多くの方が椅子を中心とした生活をされており、地面に最も近い状態でもソファの場合が多いかと思います。寝るのもベッドの方がほとんどですね。
(我が家でもそうです。父は子どもが生まれてからはベッド横の床に格下げですが…笑)
自分の身体のことだけであれば特に問題はないのですが、これが育児となると話は別です。
赤ちゃんのオムツを替える、服を着せる、一緒に遊ぶなどそのほとんどが床上での動作になります。子どもを抱え上げる場合にもしっかりと地面近くまでしゃがみ込まないと腰を痛める要因にもなりかねません。
育児を始めるまで地べたで生活することの少なかった方であれば、それは大きな生活様式の変化になりますよね。
床がすごく近くなります。
すばしっこく動く子どもに対応しながら、地べたに近い状態で機敏に動こうと思うと「足指を立てた正座位」が最も効率的かと考えています。
育児をされている方であれば、このような姿勢を自然ととられているのではないでしょうか?
(これは座礼。足指は立ててはいなさそうですが…)
「あぐら」や「横すわり」では骨盤の動きが非常に制限されやすいため、咄嗟に動けません。
さらに骨盤のアライメントも崩れやすいので、特に出産後の方にはオススメできない姿勢でもあります。
(あぐらでも良い姿勢が保てて、自由に動けるだけの股関節・骨盤の柔軟性を高めておくことは有効だと考えています)
作業のこなしやすさという点で考えてみると…
・前かがみの前傾姿勢を作りやすくて、
・周囲の物に手が伸ばしやすくて、
・すぐに左右に動けて、
・その場ですぐに身体の向きも変えられて、
・すぐに立つことができる。
これらの点では床上では「足指を立てた正座位」にかなうものはないのではないでしょうか?
もともと日本人が日常的に着物を着ていた時代には、このような正座位での立ち居振る舞いが畳の上でごく自然に行われていたのではないかと想像できます。しかも帯を巻いているので自然と骨盤も起きやすく、軸のあるしなやかな動きがなされていたのでしょう。
しかし現代の椅子生活ではそのような動きはほどんど必要とされませんね…
すると、そのような立ち居振る舞いも日常に必要とされなければ身体からは忘れ去られてしまいます。
この正座位での立ち居振る舞いを再獲得できると、育児中に身体を守りながら非常に効率的に動き回ることができるのです。
これには、
・股関節を起点とした動き
・股関節の上で骨盤の動きのコントロール
・骨盤から頭頂までの軸の意識
が非常に重要になります。
つまり、正座位の状態で
頭のてっぺんから常に紐で引っ張られている感覚で、
骨盤から身体を倒していくことで、股関節を深く曲げながら動くこと
が大切なのです。
骨盤が後ろに倒れ、
背中が丸くなった状態で、
腰だけをひねるように、動いてばかりいてはいけないのです。
そのような状態で子どもを抱き上げようものなら、
「ぎっくり腰」へまっしぐら…
となるかもしれません。
特にママは出産に伴う身体の大きな変化を抱えたまま、育児に取り組むことになるので、
しっかりと身体を守っていくためにも、注意していただきたいポイントになります♪
是非、参考に生活してみてくださいね。
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