<書籍紹介>ニール・シュービン著:ヒトのなかの魚、魚のなかのヒト

2018年6月21日 カテゴリー:書籍紹介 記事執筆者:堤 和也





生物が地球上に発生してから現在に至るまでの35億年を通した進化のなかで、
細菌から動物園・水族館などで出会う身近な生き物たちと、私達ヒトとのつながりが非常に深く理解できる著書。



化石研究(古生物学)から遺伝子研究(ゲノムサイエンス)、発生学、解剖学など様々な学問分野から、

「なぜヒトが今このようなカタチ(形態)をしているのか?」ということや、

「なぜ現代病にかかりやすいのか?」などといったことが解き明かされていきます。



私にとっては、
ヒトの進化の歴史を理解することで、人体の構造と動きとの関連性がまた深まって見えてくるのが、何より一番楽しかったです。







<以下、本書から抜粋>
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生物学における「万物の法則」ともいうべきものは、「この地球上のすべての生き物には親がいた」というものである。

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人間らしさは代償と引き替えなのだ。
私たちのやっていること~~言葉をしゃべり、考え、ものを掴み、二本脚で歩く~~の例を見ない組み合わせのために私たちは代価を支払っている。

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過去数十億年の変化を振り返ってみれば、生命の進化において新規なもの、あるいは一見類例のないように見えるあらゆる出来事が、実際には、新しい用途のために、再利用され、組み換えられ、用途変更され、あるいは他の形で改変された古い素材でしかないのである。



カラダと姿勢・動きをデザインする。
カラダ Design Lab.
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堤 和也

@滋賀県大津市石山