脳卒中片麻痺の方が本格的に運動機能の改善を目指せるリハビリを。
- 1 回復期病院を退院しなくてはならなくなったが、 その後、思うようにリハビリが出来る場所がない!?
- 2 発症後6ヶ月以上経過したとしても 運動機能が改善する可能性はまだまだある!
- 3 リハビリは、その質いかんで以後の結果が大きく変わります!
- 4 保険制度の下では実施できることに限界がある!
- 5 質の低いリハビリは麻痺の回復を妨げる!?
- 6 粗雑だがパワーのある「アウターマッスル」、 繊細な「インナーマッスル」
- 7 健常者レベル以上の動きの質を目標にしないといけない理由とは!?
- 8 適切な身体の使い方を身につけていくリハビリは、 難しいものである必要はない。
- 9 セラピスト自身の運動能力がそのままリハビリの質にも関わってきます!
- 10 カラダ Design Lab.では、 上肢(手・腕)のリハビリも、 下肢(脚)のリハビリも、 理学療法士である私たちがご提供します。
- 11 不安を取り除きながら、一つ一つ丁寧にご説明! あなたの症状に合わせた最適なリハビリをご提供していきますのでご安心ください!
- 12 是非一度ご相談ください!
このようなお悩みをお持ちの方は、是非読み進めてみてください!
きっとお役に立てる情報があるはず!
ー 目次 ー
回復期病院を退院しなくてはならなくなったが、
その後、思うようにリハビリが出来る場所がない!?
脳卒中を発症後、まずは救急車で急性期病院へと運ばれますが、
1ヶ月も経つと回復期病院へ転院することとなり、
回復期病院でもおよそ6ヶ月(180日)の入院期間(期限)を経て徐々に『退院』が迫られます。
回復期病院に入院中には1日に1〜3時間ほどかけて実施してきたリハビリが、退院と同時にその時間も頻度も減ってしまいます。
その後、医療保険や介護保険を利用しながら、通院リハビリや、自宅での訪問リハビリなどがリハビリの必要度合いに応じて実施されますが、
そこで不安になられる患者さんが多く存在するのが現実…。
6ヶ月までが最も麻痺が改善しやすい時期であり、それ以降は回復の度合いが減る、もしくはそれ以上は改善しない、
といったような説明を病院などでは受けることがありますが、
実は6ヶ月を超えてからも運動機能が改善する方はたくさんおられるのです。
発症後6ヶ月以上経過したとしても
運動機能が改善する可能性はまだまだある!
文章だけではなかなか説得力がないかと思いますので、ここで、
脳血管疾患(脳卒中)を発症後6ヶ月以上経過し、医療機関などを退院して以降、
カラダ Design Lab.に継続的にリハビリにお越しになられた方の改善例を動画でご紹介します。
まず発症後6ヶ月近く経過し、病院を退院後、カラダ Design Lab.で5ヶ月に渡ってリハビリされた方の「手の動き」の変化です。
上の動画と同じ方がさらにもう1年リハビリを続けることでさらに大きく変化し、卒業に至りました。
次は上の方と同様に、発症後6ヶ月近く経過して病院を退院後間もない時期から、カラダ Design Lab.でおよそ半年間に渡ってリハビリされた方の「歩き方」の変化です。
次の方も、リハビリ病院を退院後、間もない時期から、カラダ Design Lab.にお越しになられて以降、8ヶ月間に渡るリハビリによる「歩き方」の変化です。
最後に、脳卒中を発症後3年が経過してから、カラダ Design Lab.にお越しくださり、その後2年弱にわたってリハビリされた方の「上肢の動き」の変化です。
リハビリは、その質いかんで以後の結果が大きく変わります!
これだけははっきりと言えますが、
「リハビリなんて誰がやっても同じ」ではありません!
患者さんごとに症状が異なる中、
あなたに残された『脳の可能性』を適切に引き出してくれるセラピストの存在が必要です。
リハビリを通して手に入れようとしている能力が、今現在、最優先で必要な能力なのか?
その能力を手に入れることで動作はどのように変わるのか?
リハビリでは多くの場合、「痙性の発現を最小限に抑えながら」、「効率的に」、「無理なく楽に」動作を遂行できるレベルを目指しているはずですが、
本当にそのような運動が引き出せているでしょうか?
結局、目的を果たすために「痙性を強めながらも」、「とりあえず、なんとか」、「がんばって」動作が遂行できるレベルで止まってしまっていませんか?
カラダ Design Lab.では、動作の効率・質ともに高い動きを脳に再学習させることが脳卒中片麻痺の方のリハビリにとって非常に重要であると考えています。
そのような動きは
痙性・痙縮を軽減させることにもつながる
のです。
保険制度の下では実施できることに限界がある!
医療・介護保険の下で実施できるリハビリには、
「時間的」にも、「人材的」にも、「リハビリ内容」にも限界があります。
そんな中、十分にリハビリが受けられず路頭に迷う方が出てきた結果生まれた言葉が、
『リハビリ難民』
と呼ばれる方達です。
冒頭でも簡単にお伝えしましたが、
脳血管疾患の方では発症から180日を限度に、
病院が国に診療報酬を計上できなくなります。
180日を越えて以降も回復が見込まれる場合、リハビリが継続される場合がありますが、
1ヶ月に13単位(1単位:20分)の制限がかかります。
↓詳細はこちらをごらんください。
PT−OT−ST.NET:平成30年診療報酬改定(リハビリテーション関連)
https://www.pt-ot-st.net/contents4/medical-treatment-30/
回復期リハビリ病院入院中に1日あたり1時間のリハビリを毎日実施していた場合、
1ヶ月あたりのリハビリ単位は、
31日×3単位(1時間)=93単位
[1単位:20分]
のリハビリを実施していることになり、
180日を越えて以降は医療機関でのリハビリの実施時間が、1/7程度まで大幅に減ることになるのです!
カラダ Design Lab.では、このような制限もなく、
ご希望の頻度・時間に応じたリハビリの実施が可能
です。
質の低いリハビリは麻痺の回復を妨げる!?
脳卒中片麻痺の方に対するリハビリでは、脳の可塑性(かそせい)を高めていくのがその大きな役割。
※脳の可塑性:神経回路網やシナプスが環境に適応して機能や形態を変化させる現象をいいます。
出血や梗塞によって死んでしまった脳細胞を生き返らせることはできませんが、生きている脳細胞に死んでしまった細胞の分の働きを補ってもらえるようにするのです。
脳細胞が損傷されると、その部分が担っていた運動を行う筋肉への指令(出力)がうまくできなくなります。
脳神経系の影響が大きく関わり、それが複雑に症状が出現する所以でもあるのですが、
「筋肉の機能と構造」という視点から見ると、その中でも使いやすい筋肉と使いにくい筋肉に大きく分かれることがわかります。
粗雑だがパワーのある「アウターマッスル」、
繊細な「インナーマッスル」
身体の表面近くにある【アウターマッスル】は、筋肉そのもののサイズも大きく力を発揮させやすい筋肉です。
そのため、脳卒中の方で力を発揮しにくくなるとこのアウターマッスルを優位に働かせた粗雑で単純な運動様式になりやすくなります。
逆に身体の深層にある【インナーマッスル】は、筋肉そのもののサイズが小さい場合が多く、個々の筋肉の筋力は弱いものの繊細な動きを多数の筋肉でコントロールしています。
脳卒中の方では運動麻痺と同時に感覚が鈍磨している場合が多く、この微細な運動感覚も損なわれやすいので、インナーマッスルをうまく働かせることが難しくなります。
アウターマッスルを、過剰に使い続けるような運動をリハビリや日常生活で何度も繰り返し実施してしまうと、動きは雑で疲れやすく、非常に努力を要する効率の悪い動きを身につけてしまうようになってしまいます。それは同時に痙性も強めます。
結果、思うように手脚が動かない状況に陥りやすく、脳卒中片麻痺の方に特徴的な手脚の動き、歩き方などが見られるようになるのです。
さらに、このアウターマッスル優位の運動様式は、『脳以外の原因』によって痙性を出現させやすくしてしまう可能性も高くなるので注意が必要です。
この運動様式(運動パターン)を身につけてしまっている人にとっては、運動リハビリだけでは痙性の出現を十分に抑えられないため、脳以外の原因をまず取り除くための施術が必要となるのです。
【癒着とセルライト:アウターマッスルを過剰に使いすぎると痙性が強まる「脳以外の」原因】
→ https://karada-design-lab.com/archives/5203
片麻痺の方のリハビリとして「単純な筋トレ」のように動きの質を求めることのないリハビリを頑張ってし続けた結果、粗雑な動きばかり身について、「筋肉はついたけど余計に硬くなって動きにくくなった…」なんていうのは単なる笑い話ではなく、良質なリハビリが受けられていない状態では普通にありうることなのです。
(動きに繊細になった状態で筋トレを実施でき、なおかつ実施後に動きやすくなっているのであれば問題はありません。)
リハビリで獲得していく中で優先順位の高いのは、
アウターマッスルよりもインナーマッスル。
この筋肉を全身の動きの中で活性化させながら
リハビリに取り組む必要があるのです。
すると、動きが精密で疲れにくい、大きな努力を要さず非常に効率の良い動きを身につけやすくなります。
しかし、このインナーマッスル、健常者でもうまく使いこなせていない方がたくさんいるのです。
健常者レベル以上の動きの質を目標にしないといけない理由とは!?
カラダ Design Lab.では、「一般的な健常者レベルの動きの質」の獲得を目標としていません。
かといってもっと低いレベルを目指すことは一切ありません。
むしろ逆に、「健常者以上にもっと質の高い動き」の獲得を目指しています。
※※※
誤解のないように予めお伝えしておきますが、「健常者以上に動けるようになる」という意味ではありません。
健常者でもうまく使いこなせていないような筋肉をも使いこなせるようになることが、動作の質を高めながら運動機能の改善を図るために非常に重要だということです。
片麻痺の方は、健常者の持つ粗雑で非効率な動きも一緒に身につけてしまっていては運動機能がなかなか高まって来ないのです…
例えば、腕をあげる、かがむなどといった日常生活のあらゆる動作で優位に使うべき筋肉と、そうでない筋肉とがあります。
健常者であったとしても、身体本来の機能・構造に則った、適切な身体の使い方をできている人は意外に多くありません。
ただ、健常者であれば肩こりや五十肩、腰痛程度のもので済むものも、
片麻痺の方では神経系からの問題も重なり、より痙性が強まったり、努力性の強い粗雑な動作として生じやすくなります。
そしてそのような動きを繰り返すことで、動作がパターン化し、脳に刻まれ抜け出せなくなっていくのです。
適切な身体の使い方を身につけていくリハビリは、
難しいものである必要はない。
適切な身体の使い方の獲得を目指すにあたり、リハビリでただ難しい動作の練習をするというものではありません。
健常者でもできていないような動きではありますが、
麻痺の程度に合わせて我々がセラピーの中で適切に動きを引き出していきますのでご安心ください。
↓こちらの記事も参考にしてみてください。
【脳卒中片麻痺リハビリでは「正常を超えた」動きを目標とせよ!】
カラダ Design Lab.でのリハビリは、今まで皆さまが病院などでのリハビリで経験してきたものとは異なる場合が多いので最初は戸惑われることもあるかもしれませんが、継続しているうちに、
「そういうことか!」
「そうしないといけなかったのか!」
といったような気づきが運動能力の改善とともに得られるかと思います。
セラピスト自身の運動能力がそのままリハビリの質にも関わってきます!
となってくると、一般的な、普通の、健常者レベルの動きをしているセラピストには、それ以上質の高い動きが存在することがわかりませんよね。
知識として持ち合わせていたとしても、運動の感覚として持ち合わせていなければただの頭でっかちであり、運動の方法を様々な視点から適切に伝え、誘導することができません。
セラピスト自身の姿勢が悪い、のっそのっそ歩く、よっこいしょと立ち上がるなど、しているようでは目も当てられません。
本人が効率の悪い動きをしていることに意識的に気づくことができていないのに、他人に効率の良い動きを指導できるはずがありませんよね。
セラピストの動きを見たときに、「この人の動き、なんか綺麗」と思えるような第一印象は非常に大切です。
私たちは、自分自身の運動の質を高められるように日々鍛錬を怠っておりません。
様々なレッスンを通じても、運動の方法や伝え方などについて日々研究する毎日です。
カラダ Design Lab.では、
上肢(手・腕)のリハビリも、
下肢(脚)のリハビリも、
理学療法士である私たちがご提供します。
私たちは2人とも理学療法士であり、10年以上の理学療法士としての経験年数を有しています。
2015年にカラダ Design Lab.を立ち上げて以来ずっと、カラダと姿勢・動きの質を高めていくというコンセプトで様々な年代、症状の方に施術から運動指導まで実施しており、
2人ともこのページにご紹介しているような考え方で取り組んでおりますので、どちらが担当になったとしても安心してリハビリを受けていただくことが可能です。
難しい話が続く中、ここまで
長文お読みいただきありがとうございます!
ちゃんとリハビリしてくれそうだけど、なんか難しそうで私にはついていけそうにないな…と逆に不安に思ってしまったあなたへ。
不安を取り除きながら、一つ一つ丁寧にご説明!
あなたの症状に合わせた最適なリハビリをご提供していきますのでご安心ください!
リハビリで何が最も難しいかというと、症状に合わせた最適なリハビリ方法を考案・構成し患者さんに提供すること。
この難しさはセラピストが感じるだけで良いのです。
セラピストの頭の中では難しいことを色々と複雑に考えますが、
それを患者さんにお伝えするときにはできる限り分かりやすく、要点を絞ってお伝えしますのでご安心くださいね。
できないものをできるようになる過程で頭を使ったり、努力が必要な場面はありますが、
その努力がしっかりと身になるようにリハビリを構成していきますので安心してリハビリに取り組んでください。
下記は、脳卒中片麻痺の方の歩行リハビリにおける一つの考え方をご紹介したブログページです。
(画像をクリックすると該当ブログページへ移動します。)
ここまで読んでくださった皆さまに改めてお伝えする必要はないのかもしれませんが、
リハビリは「セラピストに丸投げして任せておけば良くなる」というものでは決してないことだけは予め認識しておいてくださいね。
是非一度ご相談ください!
皆様が今後リハビリに継続的に取り組むための励みに少しはなりましたでしょうか?
もし今後のリハビリ先としてカラダ Design Lab.を選んでいただけるのであれば、私たちは全力でサポートいたします!
是非一度このような考えに基づくリハビリを実際に感じてみてください!
発症からどれだけの期間が経過していても遅すぎることはありませんが、
早すぎて損することはありません。
退院した後のリハビリ先に困らないために、是非早い段階から一度ご検討いただければ幸いです。