カラダと姿勢・動きのトータルケアスタジオ カラダ Design Lab.®︎

肩こり・肩の痛みを改善するだけでなく、再発を予防しよう。

肩こりがひどくなると多くの方は、マッサージに通われますが、マッサージだけで永続的に痛みがなくなるものでしょうか?
一時的にほぐれたとしてもまた時間が経てば元どおり…ではないですか?

「痛くなったらマッサージに通う」の繰り返しだと根本的な解決にもなりません。

肩こりや首こり、肩の痛みを引き起こすには必ず原因があり、その原因を改善すればより肩が凝りにくく痛みも出現しにくくなります。

嫌なだるさや痛みが解消されれば、毎日がもっと楽に、快適に生活できるようになりますよね。
ぜひそのような生活を手に入れるための方法を知ってください♪

どのような方が肩こり・首こり・肩の痛みに悩まされやすいのか?

デスクワークの多い方、とくにパソコンを利用した業務が多い方や、長時間の車の運転をされる方、スマホを見続けている方は肩コリや首コリに悩まされる方が多くなります。

しかしそれだけではなく、実は「姿勢を良くしようとしている方」も肩こりに悩みやすいのをご存知でしたか?

姿勢が悪いと肩が凝りやすくなるのは当たり前。

先ほど挙げたデスクワークの方や長時間運転される方に多い『姿勢』の特徴について考えてみましょう。

背中が丸くなり猫背のような姿勢になっていることにより、顎が前に突き出てしまうような姿勢が典型的です。

背中が丸くなっていくと、頭がうつむき、下向きの目線となっていきます。
そのままでは前が見えないので、頭だけを持ち上げて前を向こうとしてしまいます。(図)

するとどうなるかというと、
首の筋肉は頭を持ち上げ続けるために常に働き続けないといけない状態となってしまうのです。
(赤い矢印の部分)

座位姿勢

このような姿勢を取り続けていると、肩甲骨周りから首にかけての筋肉に常に力を入れ続けなくてはならず、凝り固まりやすくなるのです

このような姿勢を取り続けてしまう一番の原因は、お尻への体重の載せ方が上手くないから。
つまり、坐骨に体重が載せられていないのです。

上の写真では少しわかりにくかと思いますが、背中が丸くなるように姿勢が崩れる方は、猫背以前にまず脚の付け根(股関節)が開いて尾骨寄りに体重が載るような姿勢を取ってしまいがちです。

尾骨寄りに体重を載せて座るということは、骨盤を後方へ傾けた状態で座るということ。すると必然的に腰が丸くなり、それに合わせて背中も丸くなってしまいます。すると頭も前に出るのです。

このような方が姿勢を良くしようと胸を張り、背筋を伸ばすと、骨盤の傾きが上手くコントロールできていない状態で背中の筋肉だけで無理に上体を引き起こそうとします。すると背中はすぐに疲れやすく、「良い姿勢はしんどい」といった言葉に繋がるのです。

本当のいい姿勢。
骨盤を立てて、坐骨に上手く体重を載せられるような姿勢は、楽で疲れにくいのです。

参考にしたい記事↓
「猫背」を治すには…①:猫背はなぜ起こるのか?
「猫背」を治すには…②:猫背が引き起こす肩コリ・首コリ

実は姿勢が良すぎても肩が凝りやすい!

逆に猫背ではなく、姿勢がきれいに見えるような方も実は肩が凝りやすいのです。

このような方の場合、「姿勢を良くしようと頑張りすぎていること」が大きな原因となるのです。

姿勢を良くしようとされる方の多くが、「背筋を伸ばして」「胸を張った」姿勢をとっています。
俗に言う「気をつけ」の姿勢ですね。

「気をつけ」の姿勢をがんばってとっていると、背中に強く力が入ります。
この背中の筋肉が肩甲骨の動きを固めてしまい、結果肩こりにつながるのです。

「いい姿勢はがんばってつくるもの!」という先入観から抜け出すことが必要です。

姿勢は悪くても、良すぎても、肩の動きを悪くする。ということを肝に銘じておきましょう。
良い姿勢が楽に取れていないことがこれらの場合での大きな原因です。

五十肩にも姿勢と腕の「使い方」が影響している?

肩関節は、非常に大きな可動範囲を有しており、様々な動きをする関節ですが、この肩の動きは肩関節だけではなく、肩甲骨・鎖骨・背骨を含めた近隣のたくさんの関節が肩関節の動きと連動しながらその動きをサポートした結果作り出されているものです。

姿勢が崩れ、肩凝りの強い状態のままでいると、肩甲骨と同時に鎖骨・背骨の動きも悪くなり、その状態を放置していると肩関節そのものへの負担が非常に大きくなり、結果痛みの出現にもつながっていくのです。

五十肩になった方は、肩こりを引き起こしやすい筋肉である僧帽筋・肩甲挙筋などを使いやすくなり、肩上がりしやすい筋バランスに変わります。すると腕をどのように挙げるかというと、腕の上方からがんばって引っ張り上げるような方法を取りやすくなるのです。これが五十肩の根にある動きの悪い癖です。このような腕の挙げ方は肩関節への負担を増し、肩峰下インピンジメント症候群を引き起こしやすく、腱板損傷・断裂に繋がりやすくなってしまいます。

肩甲骨の動きを上手く引き出せるような腕の使い方ができる場合には、これとは逆に脇を拡げながら、下から押し上げるような動きとなります。脇がしっかりと拡げられると、肩甲骨が大きく動き、同時に背骨の動きも引き出されます。すると腕は軽くスムーズに上がりやすくなるのです。

肩を動かす時に「本来働くべき関節・筋肉がうまく使いこなせていない」そんな身体づかいができていないことが肩を傷める大きな原因です。

どれだけ凝った筋肉をほぐそうが、その根本的な姿勢や動きから変えていかない限り悩みは解消されないことが少しずつ見えてきますね。

肩こりを放置しておくとどうなるのか?

肩甲骨周りだけで生じていた肩コリであったものが、次第に首の後方の深層にある細かな筋肉をも巻き込んでいき、首のコリもどんどん強まっていきます。

首の筋肉は頭の骨まで付いていますが、首の筋肉のコリがひどくなると頭皮へ向かう神経を圧迫したりや筋膜・腱膜を強く引っ張ってしまい、頭皮までもカチカチに凝ってきます
そのため、肩凝りがひどくなると最終的には頭痛を引き起こしてしまうのです。

参考にしたい記事↓
「猫背」を治すには…③:なぜ肩コリと・首コリが頭痛を引き起こすのか?
「猫背」を治すには…④:猫背とうつむき姿勢が引き起こす多彩な症状

「猫背」を治すには…⑤(番外編):薄毛と肩凝りとの接点

肩のこりや痛みに対するカラダ Design Lab.での取り組み

まず、筋肉の凝りをゆるめ、ストレッチなどを用いながら縮んだ筋肉を伸ばすことで、筋肉だけではなく関節そのものの柔軟性を高めていきます。多くの場合、筋肉同士がくっついて癒着していることが多いのでその部分のリリースも同時に行っていきます。

そして肩コリは完全に解消させた上で、肩関節や肩甲骨を自由に動かせるために必要な「姿勢」や「カラダの使い方」といった土台を作っていきます

それでも柔軟性が確保できない場合は、より深層の組織である関節包(関節を覆っている膜)などにもアプローチしていきます。(五十肩の強い方などに必要となることが多いです。)

さらに、様々なエクササイズによって、肩こりを解消させる方法を学びながら、適切な姿勢、肩に負担なくスムーズに挙げられる腕を身につけていただきます

普段の状態から肩甲骨周りの柔軟性を維持できた上で、良い姿勢を取れるようになり、そのカラダの使い方もより良いものへ変えていけると肩コリに悩まされることは非常に少なくなります。

肩コリが全く起こらないわけではありませんが、肩コリが起こっても早い段階で自ら解消させるようにエクササイズを行うことでどうしようもない肩コリにまでなってしまうことを予防できるようになるのです。

参考にしたい記事↓
猫背を治すには…⑥:カラダ Design Lab.での取り組みのご紹介

このようにカラダ Design Lab.では、痛みやこりの原因を姿勢や動作にまで求めていきます。
適切な筋肉の働きを引き出し、筋や関節にかかる負担を軽減させられるような身体づかいを局所(肩関節そのもの)から、全体(全身の動き)からを変えていくことで、痛みやこりの引き起こしにくい身体を築き上げていきます。

本当の原因を知って、痛みやこりから解放されたい方は是非ご相談くださいね。