カラダと姿勢・動きのトータルケアスタジオ カラダ Design Lab.®︎

側弯症:「背中が強く曲がる前に会いたかった…」

カラダ Design Lab.にお越しになられる前には、
病院で手術を勧められるような状況の中、

現在、側弯症からくる症状の改善と、
側弯の悪化の予防のために継続的にお越しくださっている方がおられます。
(手術はすでに回避できました。)

そんな中、施術、エクササイズ後のカラダの変化を感じて、

「背中が曲がる前に会いたかった…」

と一言。

硬くなった筋肉を施術によって緩め、

動きの乏しくなった背骨の可動性を高め、

背骨を一直線に配列させるためのエクササイズに取り組むと、

鏡を見て、

「背筋が伸びている」

というだけでなく、

実際に

「目線が高くなった気がする!」

という感覚に変わります。

今回はその視界の変化に大変驚いておられました。

「背中が曲がる前に会いたかった…」

この一言はすごく胸に刺さりました。

側弯症であることに気づいた段階から、
いち早く身体環境を整え、
姿勢をよりよく変える術(すべ)を身につけていくための方法お伝えしていくこと。

その必要性を強く感じました。

このブログやセミナーを通して、

是非とも早い段階で、
自分の力で自分の身体を変えていく術を身につけていただけるよう、

私の持てるものをどんどんアウトプットしていきたいと思います。

それが、側弯症で悩む方のほんのわずかでも助けになれば幸いです。

予防的なアプローチを掲げているカラダ Design Lab.の使命でもありますね。

姿勢を整えていく上で必須の身体意識

今回実施したエクササイズの中で、外すことのできないと私が考える最も重要なポイントをお伝えしたいと思います。

写真のように、
耳のラインからそのまま頭のてっぺんに向かうところあたりで、
両手の指先を立てて当てます。

この部分を触れながら、
・紐で吊られるような感覚を感じてみたり、
・このポイントに向かって伸び上がるように意識してみましょう。

慣れてこれば、
・重心を内くるぶしの真下に落とすように調整し、
・みぞおちが常に柔らかい状態をキープできるようにも意識してみましょう。

このような感覚・意識が身体に『軸』を作り上げてくれます。

元々は日常生活の中で培われていた意識

「頭で荷物を運ぶ」
「頭上運搬」
などとGoogleで検索するとたくさんの写真がでてきます。

頭で大きな荷物を持つ方は、
もれなく姿勢が良い
ですよね。
(バランス能力も相当高い)

というか姿勢を良くしていないと、筋肉に負担がかかってしんどいのです。

重心線上に骨を並べて、最小限の力で立つ。

筋肉に負担をかけないためには、
重心線上に骨を並べて、最小限の力で「骨で立つ」のが最も効率的
です。

つまり、最も楽に荷物を持とうとすると
骨が重心線上に並ぶように再配列され
自然とこのような姿勢になる
ということです。

これは世界共通のようですね。

さすがに、現代の日本でこのようなことを日常生活に取り入れるのは難しい面もあるので、
是非上記のようなエクササイズとして取り組んでみてくださいね。

P.S.
もし、

頭に物をおいてエクササイズを行う

のであれば、

頭の上に物を置く『位置』には気を付けましょう。

おでこに近い位置に置いてしまうと、顔が上を向き顎が突き出てしまいます。

その状態で猫背や側弯が増強してしまっては本末転倒ですね。

必ず前を向いた状態で、耳ライン上の頭頂に載せるようにしましょう。

また、輪型の頭当てなどを利用し、頭の上で物が安定するようにした方が良いですね。
(一昔前の日本でもそのようなものが利用されていました。海外の写真を見てみても同じですね。)

バランスをとって「頭から物を落とさない」ということ自体が目的となってしまわないためにも。

まずは安定した状態で物を置くことで、
百会(頭頂の場所)の感覚、意識を高めてから。

バランスを取る練習のはその後です。

エクササイズの本質を見逃さないように気をつけながら、
難易度を設定して下さいね。

あと、くれぐれも怪我にはご注意を。
実施される場合には自己責任でお願いしますm(_ _)m

滋賀県大津市石山のリハビリ整体院
カラダ Design Lab.
カラダデザインラボ
堤 和也